ANAとJALはココが違う!航空業界のアライアンスについての解説
なんとなく利用している航空会社が実は同じアライアンスだったり、全くバラバラだったり、何も意識せずに利用している方も多いかもしれません。
ファミマやローソンなどは共通ポイントシステムがありますが、平たくいえば航空業界も同じです。
まずはファミマとローソンの違い、ではなく、ANAとJALの違いについて解説いたします。
ANAとJALの違い
どちらも日本を代表する航空会社ですが、みなさんはそれぞれどんなイメージをお持ちでしょうか。
ANAは最大手スターアライアンスの所属、JALはワンワールドの所属です。
マイルの貯めやすさだけに絞ると、ANAには裏技がありますので今回は比較対象から外します。ご興味のある方はどうぞ。
まずは就航エリアから比較いたします。
国内線就航都市の比較
ANAよりもJALの方が地方に強いです。 ローカル空港でもJALは飛んでたりするので、国内移動派の方はJALがメインとなるかもしれません。
国際線就航都市の比較
ANAは単独で、JALはコードシェア便を含む就航路線図しか見つからなかったためあまり比較になりませんが、どちらも世界各地をカバーしています。
国内線の座席比較
国内 |
|
座席間隔 |
座席横幅 |
当日料金 |
Y |
79cm |
45cm |
|
|
F |
127cm |
50cm |
9000円 |
|
Y |
79cm |
44cm |
|
|
J |
97cm |
47cm |
1000円 |
|
F |
130cm |
53cm |
8000円 |
Y : 普通席 J : クラスJ F : ファースト
このクラスJというのが人気で、+1000円でかなり快適になるのでオススメです。普通席は余っているのに真っ先にクラスJから埋まっていくということがよくあります。
また、JALでは一部の路線しか採用されておりませんが、ANAではほぼ全ての国内線にFクラス(プレミアムクラス)が用意されております。
お金を惜しまず快適な旅をしたい方はANAをご利用してはいかがでしょうか。
国際線の座席比較
国際 |
|
座席間隔 |
座席横幅 |
座席角度 |
Y |
86cm |
45cm |
110° |
|
P |
97cm |
49cm |
114° |
|
C |
111cm |
67cm |
180° |
|
F |
個室仕様 |
84cm |
180° |
|
Y |
86cm |
47cm |
110° |
|
P |
107cm |
48cm |
114° |
|
C |
111cm |
65cm |
180° |
|
F |
個室仕様 |
84cm |
180° |
Y : エコノミー P : プレエコ C : ビジネス F : ファースト
JALのプレミアムエコノミーはシートピッチが広く、エコノミーとの差別化がはっきりなされています。
それ以外にあまり変わりはありません。
機内食で比較
ANA国際線機内食
JAL国際線機内食
JALはエコノミーとプレミアムエコノミーの食事が同じです。
どちらも美味しそうですが、JALのCAさんが”機内食はANAのが美味しい”といっていたり、ご自身で体験されないと分からないですね。
またANAの上級クラスが和食となっておりますが、路線や日によって異なりますので公式より確認ください。
特典航空券に必要なマイルで比較
通常 |
|
ハワイ |
NY |
パリ |
Y |
40,000 |
50,000 |
55,000 |
|
C |
65,000 |
85,000 |
90,000 |
|
F |
設定なし |
150,000 |
165,000 |
|
Y |
40,000 |
50,000 |
50,000 |
|
P |
60,000 |
65,000 |
70,000 |
|
C |
80,000 |
100,000 |
110,000 |
|
F |
100,000 |
140,000 |
160,000 |
Y : エコノミー P : プレエコ C : ビジネス F : ファースト
ビジネスクラスでの旅行で考えると、ANAの方が必要マイル数が少なく、コスパがいいですね。
ただし、ANAの特典航空券ではハワイへのファーストクラスの設定がありませんので、 その夢を叶えるにはJAL一択になってしまいます。
結局 ANA vs JAL どちらか
国内の離島やマイナーなところへフラフラ旅する方はJALになります。
また、クラスJの安くて快適な座席やプレミアムエコノミーも人気ですし、普通席でも国内線のWiFiが無料になりました。
また、ANAの特典航空券は、ビジネスクラスでの旅行のコスパがいいので、快適な旅を求める方にはいいかもしれません。
陸マイラー的には、普段の生活で簡単にマイルを貯められるANAの方を選びます。
顧客満足度で選んでみる?
旅行の本質は楽しむことです。(一部修行の方もいますが)
目的地へは何かしらで向かうことになりますが、せっかく乗る飛行機もただの移動手段としてでなく、たまにはいつもと違う航空会社を利用してみませんか?
2017年の満足度5位からご紹介いたします。※エイビーロード調べ
5位 カタール航空
- 就航:84都市
- 拠点:ハマド国際空港 (DOH)
- 加盟:ワンワールド
特徴
- 五つ星航空会社
- 世界一のビジネスクラス
- エコノミークラスも一流
4位 シンガポール航空
特徴
- 五つ星航空会社
- ビジネス以上は乗客の名前を覚えて接客
- 他社より長い研修期間を経たCA
3位 ニュージーランド航空
特徴
- 四つ星航空会社
- エコノミークラスでもワイン飲み放題
- 特別シート スカイカウチ
2位 ANA (全日本空輸)
特徴
- 5年連続五つ星航空会社
- 美味しいと評判の機内食
- おもてなしの心
1位 JAL (日本航空)
特徴
- 四つ星航空会社
- 国内線のクラスJ
- 世界に通用する接客
アライアンスとは
連合や提携といった意味で、2017年11月現在3つの航空会社の派閥があります。
航空会社にとって都合がいいから提携するわけですが、みなさんが分かりやすいのは、コードシェア便(共同運航)とマイレージ提携だと思います。
世界には数え切れないほどの航空会社が存在しておりますが、周りが全部ライバルという環境より、派閥を作った方が競争力も上がるわけです。
コードシェア便により、複数便飛ばしても需要が見込めない路線や、エリア拡大のためにすでに就航している航空会社から座席を借りるといったことが出来るため、利用者にとっては他社の路線でも一枚の航空券で目的地まで通しで買うことが可能になりました。
マイレージ提携をすると、”ANAだけでしか貯められないから使う前に期限切れ”といったことも無くなります。利用者にとっても共通ポイントカード一枚で様々な飛行機のマイルを貯められるわけですし、航空会社にとっても同じアライアンスをリピートしてもらえるため競争力が高まり、お互いにメリットがあります。
では実際にどのようなグループ分けがなされているのかご紹介いたします。
3大アライアンスの比較
|
STAR.A |
SKY.T |
ONE.W |
加盟社数 |
28 |
20 |
15 |
就航空港 |
1,300 |
1,074 |
1,012 |
就航国数 |
191 |
177 |
158 |
年間客数 |
情報なし |
7.30億 |
5.27億 |
保有機数 |
4,657 |
2,819 |
3,447 |
便数/日 |
18,400 |
16,609 |
12,738 |
STAR.A = スターアライアンス
SKY.T = スカイチーム
ONE.W = ワンワールド
アライアンスごとの加盟航空会社
スターアライアンス加盟航空会社
- アドリア航空
- エーゲ航空
- エアカナダ
- 中国国際航空
- エア インディア
- ニュージーランド航空
- 全日本空輸 (ANA)
- アシアナ航空
- オーストリア航空
- アビアンカ航空
- アビアンカ・ブラジル航空
- ブリュッセル航空
- コパ航空
- クロアチア航空
- エジプト航空
- エチオピア航空
- エバー航空
- LOTポーランド航空
- ルフトハンザ ドイツ航空
- スカンジナビア航空
- シンセン航空
- シンガポール航空
- 南アフリカ航空
- スイス インターナショナル エア ラインズ
- TAPポルトガル航空
- タイ国際航空
- ターキッシュ エアラインズ
- ユナイテッド航空
スカイチーム加盟航空会社
- アエロフロート・ロシア航空
- アルゼンチン航空
- アエロメヒコ航空
- エア・ヨーロッパ
- エールフランス航空
- アリタリア・イタリア航空
- チャイナ エアライン
- 中国東方航空
- 中国南方航空
- チェコ航空
- デルタ航空
- ガルーダ・インドネシア航空
- ケニア航空
- KLMオランダ航空
- 大韓航空
- ミドル・イースト航空 (中東航空)
- サウディア (サウジアラビア航空)
- TAROM (タロム航空)
- ベトナム航空
- 廈門航空 (アモイ航空)
ワンワールド加盟航空会社
- アメリカン航空
- ブリティッシュ・エアウェイズ
- キャセイドラゴン航空
- キャセイパシフィック航空
- フィンエアー (フィンランド航空)
- イベリア航空
- 日本航空 (JAL)
- LATAM航空グループ (LAN/TAM)
- マレーシア航空
- カンタス航空
- カタール航空
- ロイヤル・ヨルダン航空
- S7航空
- スリランカ航空
最後に
ほとんどの方は航空券を選ぶ時に、ANAかJALを見つけて日本のキャリアだから選んでおこう、もしくは一番安いところを選ぼうといった行動をとると思います。
ですが、せっかくアライアンスについて理解いただきましたので、これからは
といった感じでアライアンスを意識されてはいかがでしょうか。